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静かなる声に耳を澄ませて ~ 無言館の夏
2025/08/27
こんばんは、専務の鈴木です。
忙しいお盆が終わると、一人ゆっくりと行く場所があります。
そこは上田市の山あいに、ひっそりとたたずむ美術館「無言館」。
ここは、第二次世界大戦で戦死した若き画学生たちの遺作や手紙が展示された、全国でも類を見ない“静寂の美術館”です。

無言館の名は、その通り「無言」であることを意味します。語られることのなかった想い、未完の絵画、出すことのなかった手紙。それらが静かに、しかし確かに語りかけてきます。特に、絵の前に添えられた一通一通の手紙や、使い込まれた筆やパレットは、彼らの息遣いまでもが聞こえてくるようです。

この無言館をつくったのは、作家であり画商でもあった窪島誠一郎館長。
彼はある日、戦争で亡くなった画学生・野見山暁治さんの遺族と出会い、戦争によって夢を絶たれた若者たちの存在に深く衝撃を受けました。「彼らにせめて一つの帰る場所を」との想いから、全国を巡って作品や遺品を探し続け、1997年、この上田の地に無言館を開館しました。

展示されている作品は、どれも戦場に散った若者たちが最後まで夢を追いかけた証。
その姿勢や感性は、今もなお訪れる人の心を静かに揺さぶります。

館内には音楽も解説もありません。ただ、絵と向き合う時間だけが流れていきます。まるで作品と一対一で対話するような空間は、現代の喧騒を離れ、自分と向き合うための特別な場所。どの絵にも物語があり、観る人の心に静かな波紋を広げてくれます。

観光地としてにぎやかな場所も良いけれど、心の奥深くに触れる体験をしたい——そんな方には、無言館を訪ねる旅をおすすめします。

私も訪れるたびに、
当たり前に過ごしている平和が、当たり前じゃないんだ。
やりたいことがやれる今の現状は、当たり前じゃないんだ。
亡くなっていった方たちの思いを無駄にしないためにも、
日々悔いのないよう、一日一日を大切に、一生懸命生きよう!
そう思い立たせてくれる大切な場所です。